東京湾黒鯛研究会広報担当 石田 浩
東京湾黒鯛研究会がボランティアで開催している講習会も今年で16回目を迎えました。
前回に続き野島防波堤での開催となり、午前7時半から村本海事さん前にて受付を開始しました。
今回は天候不安からか直前のキャンセルが多く、例年なら50名を超える参加者に対し当日の参加者は21名。
少し寂しい参加者数となりましたが、逆に考えれば少数精鋭のより内容の濃い講習会が期待できます。
午前中の講義を聴講する参加者
横浜防波堤幹事塩川氏の講義
午前中の座学講習は、前回に続いて塩川幹事の講義となります。
塩川氏は今回で3回目の講義。
現場を想定した実践的な教え方に磨きがかかり、講習生には具体的でわかり易いと好評でした。
救急救命士伊藤様の講義
講義に続き救急救命指導員の伊藤様による救急救命講習。
今回は心肺蘇生トレーニング用のマネキンを4体用意していただいての講義となります。
参加人数が少なかったことも幸いし、胸骨圧迫による心臓マッサージを講習生一人一人に十分に経験していただくことができました。
また、昨今話題になっているAEDの使用想定講習も行われました。普段よく目にしているものの、実際の救命の場面でどう使ったら良いのか?イザという時に戸惑うことなく使用できるよう、参加者は十分に理解を深めていただいたものと思います。
田中名誉会長の「タグ&リリース」報告
米山最高顧問の「稚魚放流活動」報告
続いて田中名誉会長から当会の活動の一つ「タグ&リリース」について、経緯状況と現在までに解明されたクロダイの行動等を解説していただきました。
最後に米山最高顧問の稚魚放流活動報告です。
過去20年間の稚魚放流で約20万匹の稚魚を放流してきた経緯や、近年では近隣の金沢小学校の課外授業の一環としてイベントに組み込まれ、毎回秋の放流事業には可愛い小学生1年生がバケツを手に参加している活動を報告しました。
稚魚の放流活動を通じて、環境保全や自然界の魚類等に興味を持っていただけると嬉しいと思います。
食事と渡船準備をして、
いよいよ防波堤の実釣講習の開始です。
村本海事のご協力で渡船です。
午後の実技講習では講習生と講師がじっくりと向き合って納得のいくまで指導を行いました。
講習生はクロダイとの出会いを期待し、講師の言葉や動作を熱心に聞き入ります。
数日降り続いた雨のせいで海水温がだいぶ下がったのも影響しているのかもしれませんが、残念ながら今回の実技講習ではクロダイの釣果はありませんでした。
仕掛けの作り方を真剣に見つめる講習生
実釣講習後は、修了式です。
後ろ髪を引かれながら堤防を後にし、最後の締めくくりは質疑応答と修了式です。
質疑応答では、なぜ今日は釣れなかったのか?など講習生からの鋭い質問に講師が細かくわかりやすく説明をしていきます。
協賛をいただいたメーカー様よりの記念品を配付し、当会の稚魚放流活動への資金協力もいただきました。
また、嬉しいハプニングがあり、今回は有志で集めたケース入りの稚魚放流資金を提供してくださった講習生の方々がいらっしゃいました。温かいお心遣いに感謝いたします。
講習生の皆様、講師の皆様お疲れ様でした。
皆さまのご協力をいただき、来年も17回講習会を開催したいと思っております。
どうぞご協力を宜しくお願い申し上げます。
最後になりますが、協力・協賛をいただいた釣具メーカーおよび釣具店、船宿、そして釣り情報誌の皆様方のお力添えに深く感謝申し上げます。
熱心に指導を受ける講習生
有志で集めた稚魚放流資金協力を受け取る佐藤会長
協賛
株式会社ウイング黒鯛工房事業部
ゴーセン株式会社
株式会社サンライン
有限会社精金社
株式会社デュエル
協力
グローブライド株式会社ダイワ(釣り事業部)
メディア協力
週刊釣場速報
週刊つりニュース
つり人
特別協力
村本海事
協賛品の授与。ご夫婦で参加された方もいました。