2018年度 東京湾黒鯛研究会主催 稚魚放流

10 月 4 日(木)平成 30 年度黒鯛稚魚放流( 6500 尾)が行われました。
今年度は台風が多数発生し、先週も台風 24 号が上陸、日本縦断するなど天候不順な日が多い中、
やや風が強かったものの無事予定通り放流する事が出来ました。

朝 7 時、平日にもかかわらず野島防波堤渡船の村本海事には、野島をホ-ムにする野島防波堤海津クラブの会員や
東京湾黒鯛研究会のメンバ-がボランティアで集合し、準備に余念がありません。
7 時半には横浜の山本釣り船店からのボランティアで参加してくれた横浜黒鱗会、横浜黒寿々会、横浜黒落会のメンバ-と共に到着し、後は稚魚の到着を待つのみとなっています。

そして 8 時 40 分神奈川県栽培漁業協会の活魚輸送車が到着します。
水槽の中には 5 ~ 8 cm程の黒鯛稚魚が皆元気に一方向を向いて整列して泳いでいます。
集まったメンバ-が活魚輸送車から船まで列を作り、バケツリレ-で手際よく稚魚を船へと積み込みます。
山本釣り船店が予定数を積み込み、早々に横浜へ向け出港して行きました。 続いて野島の村本海事の船に積み込み、防波堤付近の沈み根へと向かいます。

横浜と野島分の黒鯛を降ろした活魚輸送車は久里浜の丸清丸さんに向け出発。久里浜では横須賀 BFC のメンバ-に手伝ってもらい放流いたしました。
過去の稚魚放流では、カモメに多数喰われた苦い経験もあり、今回はカモメなどの海鳥に気を配りながら各防波堤共に無事放流することが出来ました。

野島放流分の稚魚を積んだ船が村本海事発着場を離れた頃に、小さなバケツを持った金沢小学校の一年生達の歓声が野島橋から聞こえてきます。
12年前にひょんな事から一緒に稚魚を放流することになり、その翌年からは金沢小学校の年間行事の一つとなった小学生による黒鯛稚魚放流活動ですが、今年の一年生は 3 クラス 79 名の参加で一緒に放流しました。
村本海事さんが黒鯛の成魚 3 尾の他、カワハギの赤ちゃん、イイダコ、ナマコ、ヒトデや黒鯛の餌となるカニやイガイなどを用意して頂き、子供達は興味深々で目を丸くしています。
佐藤会長による簡単な説明の後、赤帽子組は稚魚放流、白帽子組はタッチプ-ルに分かれてスタ-ト。放流組は一人づつバケツに稚魚を入れてもらい桟橋から放流。
当会の担当はレジェンド湯浅さん。 一年生との歳の差なんと 80 歳、タッチプ-ル組は最初はおとなしく観察していたが、触っても良いと言ったとたんキャ-キャ-ワ-ワ-大騒ぎです。
その後放流組とタッチプ-ル組が入れ替わり、一時間程で終了しました。 その後一年生達はでドングリ拾いを行うとの事で野島公園へと向かっていきます。
このような体験を通して少しでも海や自然界の生き物の尊さが伝われば幸いと思います。
今回の各地の放流数は以下の通り
横浜周辺 2000 尾、野島周辺 2500 尾、久里浜氏周辺 2000 尾、過去 23 年間合計放流数 263,100 尾
今年も無事に放流する事ができました。
これも一重に資金協賛等協力頂いた釣り人の皆様、釣具メ-カ-様、渡船店様、釣具店様、皆々様のおかげと感謝申し上げます。
東京湾黒鯛研究会では黒鯛稚魚放流を続けてまいります。皆様方のご支援ご協力今後共宜しくお願い申し上げます。
ありがとうございました。

Report by [ 佐藤 達夫 ]